外注した動画制作〜試写と修正は何度まで許される?映像制作マンに求められる能力とコミュニケーション
- Tomizo Jinno
- 2024年5月19日
- 読了時間: 4分
更新日:3月24日
満足するまで許されます
仕上がった映像に満足できないのに、それを完成として受け取るのは誰でも嫌ですね。ですから、弊社の場合シナリオで規定されていることや、個別の指示として共通認識があったにも関わらず、それらが実現されていない場合には、納期が許す限りご満足がいくまで修正指示を承ります。
以下の場合は、有償となり、納期までに納品可能な方法での対応になります。
・お客様の社内の事情や社会状況により変更になったこと
・見積書明細に無い作業、機材、資材、技術、スタッフを要する指示
・事前(見積書決定時)に知らされていない人や他部署、上位決済者の方の指示・修正のご要望内容が、事前に知らされていない個人的な「好み」や「気持ちの変化」によるもの
大企業の制作予算はなぜ高額?
お客様社内の決済システムによっては、ご担当の方の承認を得た事柄がのちに否定、変更されることがありますが、そのロス(時間、労務、資材etc…)はプロダクション側に責任がないため、経験豊富なプロダクションの制作見積書は、お客様の規模や事業形態、組織体制に応じたご予算のバッファを盛り込んでいます。大企業が発注する映像制作は概して予算が大きいのはこのためです。いっぽう一般的に中小企業の決済者自身が発注者になる場合、決済システムがシンプルなので、制作期間も短く、比較的低予算で見積もられます。
フラットな組織はとりまとめが難しい
ご担当が承認した事柄に上司の方や他部署の方が、細かく修正指示を出したり、横並びの複数部署の責任者がそれぞれ意見を言う場合は、ご意見の集約に時間が掛かり、修正作業も手戻りが多く、ご予算も膨れ上がってしまいます。何社かの相見積もりをとれば、相場が見えてくると思います。安価であっても、責任を持って最後まで対応してもらえればそれでいいと思われるかも知れませんが、経験が少ない映像マンは、短期間で修正対応する時に必要な、さまざまな技法、手法、技術の引き出しを持っていないことも考えられます。安心、安全、安定の品質は、適正な予算を提示する制作者から提供されます。
映像制作マンに求められる能力とコミュニケーション
大企業の映像制作においては、複雑な組織構造や多様なステークホルダーが存在するため、制作予算が膨大になる傾向があります。これは、お客様側の承認プロセスにおける遅延や、複数の部署からの意見調整など、様々な要因が絡み合っているためです。
このような状況下で、映像制作マンには、以下のような資質、能力、技能、そしてコミュニケーション能力が求められます。
1. リスク管理能力
予算の変動に対応する能力: お客様側の状況の変化に迅速に対応し、予算の増減に対応できる柔軟性が必要です。
スケジュール管理能力: 予期せぬ事態が発生した場合でも、冷静に判断し、スケジュールを調整できる能力が求められます。
品質管理能力: 常に高品質な映像を提供するため、品質管理を徹底する必要があります。
2. コミュニケーション能力
顧客対応能力: 様々な背景を持つお客様に対応するため、高いコミュニケーション能力が求められます。
チームワーク: ディレクター、カメラマン、編集者など、様々なスタッフと協力してプロジェクトを進めるため、チームワークを円滑にする能力が重要です。
交渉力: お客様や関係各所との交渉を円滑に進めるための交渉力が必要です。
3. 問題解決能力
課題発見能力: プロジェクトを進める上で発生する様々な課題を早期に発見し、解決策を提案する能力が必要です。
柔軟な対応力: 状況の変化に柔軟に対応し、最適な解決策を導き出す能力が求められます。
4. 専門知識
映像制作に関する知識: カメラワーク、照明、編集など、映像制作に関する専門知識が不可欠です。
業界トレンド: 常に最新の映像制作技術やトレンドを把握しておく必要があります。
ビジネススキル: 契約交渉、予算管理など、ビジネスに関する知識も求められます。
5. 心理的なタフさ
ストレス耐性: 複雑なプロジェクトを円滑に進めるためには、高いストレス耐性が必要です。
臨機応変な対応: 様々な状況に対応できる柔軟性と、冷静さを保つことが重要です。
まとめ
映像制作マンは、単なる技術者ではなく、プロジェクトを成功に導く総合的な能力が求められます。お客様のニーズを的確に把握し、様々な関係者と協力しながら、高品質な映像作品を制作することが求められます。

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