動画・映像制作用語
【ばれる】
bareru
「ばれる」とは、映ってはいけないものが映っていることを言います。
悪事がバレることにも似ていて、ロケ中「よーい」が掛かり、スタッフは映らないように物陰に隠れたつもりが、実はフレームの中に映っているガラス窓に反射して映っていた・・・というような時「おい!そこのAD!バレてるよ!」と叱られます。
意図的に隠たものが映っている時ではなく、意図せず映ってしまっている場合にも使います。
よくある「バレ」
街歩きモノと呼ばれるテレビ番組にスタッフが映り込んでいる。ただし今やスタッフがバレていることはあたりまえになっている
被写体の人のメガネやサングラスにカメラとカメラマンやスタッフが映っている
スタジオの天井照明が映っている
レポーターのマイクのコードやトランスミッターが無骨にはみ出ている
ロケ時の引きの絵の遠くに、ロケバスや三脚が映っている
時計。時計はその時の時刻がわかってしまうので、時間的な矛盾が生じることがある
etc...
スタッフバレしない身の処し方
スケジュールが押している時にはスタッフから怒鳴られるハメになる、撮影立ち合いのプロデューサーやオブザーバースタッフ。カメラが今、何を狙っているのかを絶えず気を配り、気が抜けないものです。
少しだけコツをお教えしましょう。
ビデオカメラがズームレンズをつけている場合なら、ズームリングがワイド側の時はカメラ前方180°の範囲内は危ないと思いましょう。逆にテレ側の時は狙っている被写体に近づかなかれば大丈夫です、映り込みません。ズーム側、テレ側がわかるのか?と思うかも知れませんが、カメラマンの動きを見ているとなんとなくわかってきます。これだけで、カメラが動くたびに常に隠れ場所を探して逃げ回らずに済みます。ただし、上記のガラス反射や自分の影には注意してください。
「バラす」は別の意味
自動詞「ばれる」ではなく、他動詞「バラす」の場合には、意味が違います。バラすは設営したセットをバラす(撤収する)、撮影機材をバラす(片付ける)、控え室をバラす(片付けて掃除する)、などの意味で使います。
【関連用語】
1. かぶり(被り)
前景に意図しないものが入り込んで、主要な被写体を隠してしまうこと。例えば、他の役者や小道具が主役の前に入ってしまう状況。
2. ケラレ
レンズやフィルターの枠、フード、マットボックスなどが画面の端に映り込んでしまうこと。
3. スミア (smear)
強い光源から垂直、あるいは水平方向に光源とほぼ同じ幅の直線状に発生する白かぶり。
4. バラす
バラすは設営したセットをバラす(撤収する)、撮影機材をバラす(片付ける)、控え室をバラす(片付けて掃除する)、などの意味で使います。