動画・映像制作用語
【ブラー】
blur
「ブラー」とは、シャッタースピードが遅い場合に発生する、動いている被写体の航跡が残像のように映ることです。
静止画(写真)のブラー
カメラを固定してシャッターを切ったときに、被写体がシャッターが開いている間に動くと、その動いた跡がボケたような像となります。そうして撮った写真は被写体が動いていたことを表現していて、視た人はスピード感を感じます。
写真の「流し撮り」
また、カメラを動く被写体のスピードに同期させて動かし(追いかけ)ながらシャッターを切ると(流し撮り)、被写体は静止していて、背景が動いた方向と逆方向に残像を生じるため、視みた人は被写体が速いスピードで動いていたと感じます。
モーションブラー
動画撮影においてもシャッタースピードによっては、ブラーが生じます。
「シネマティック」と言われる、フィルム映画のような質感を持った映像は、このブラーの量と秒間のコマ数(フレームレート・fps)によって再現できると言われています、
また、CG製作や編集プロセスよによって付加的にモーションブラーを生じさせることで、映像をよりリアルにする技術も進化しています。
【関連用語】
1. モーションブラー (Motion Blur)
映像内の動いている被写体の動きを、残像として再現する効果です。カメラのシャッターが開いている間に被写体が動くと、その動きが軌跡として記録され、映像にブレが生じます。モーションブラーはこの現象を模倣し、スピード感や躍動感を強調するために用いられます。映画のアクションシーンやスポーツ中継、レースゲームなどで多用され、現実世界に近い自然な動きを表現するのに不可欠です。また、アニメーション制作においても、キャラクターの動きを滑らかに見せるために活用されます。ただし、過度なモーションブラーは映像を不鮮明にするため、適切な調整が求められます。
2. ガウシアンブラー (Gaussian Blur)
画像や映像を滑らかにぼかす処理の一つで、ガウス分布(正規分布)という数学的な関数を用いてぼかしの効果を生成します。このブラーは、周囲のピクセルを加重平均することで、画像のノイズを低減したり、特定の領域を滑らかにするのに使用されます。ポートレート写真の肌を滑らかにするレタッチや、背景をぼかして被写体を際立たせる効果にも利用されます。また、映像制作においては、特定のエフェクトをかける際の下処理としても用いられ、自然で柔らかいぼかし効果が得られるのが特徴です。
3. レンズブラー (Lens Blur)
カメラのレンズによって生じるボケ味を再現する効果です。実際のカメラレンズは、焦点が合っている部分以外をぼかす性質があり、この効果をデジタル処理で模倣します。特にポートレート写真や映画の撮影で多用され、背景をぼかすことで被写体に視線を誘導する効果があります。また、デジタルカメラやスマートフォンで撮影された写真に、一眼レフカメラのようなボケ味を加えるためにも使用されます。
4. ボックスブラー (Box Blur)
ボックスブラーは、画像処理におけるぼかし効果の一つで、指定された範囲内のピクセルの平均値を計算し、その結果を中央のピクセルの値として設定します。このプロセスを画像全体に適用することで、画像が均一にぼやけます。ボックスブラーは、計算が比較的単純で高速であるため、リアルタイム処理が求められる場面や、処理能力が限られたデバイスで利用されることがあります。また、画像のノイズを低減したり、特定のエフェクトを加える際の前処理としても用いられます。ただし、ガウシアンブラーと比較すると、ぼかしの効果が均一でやや不自然になることがあります。
5. ボケ (Boke)
写真や映像において、焦点が合っていない部分がぼやける現象を指します。特にレンズの特性によって生じる美しい光のぼけを指すことが多いです。ボケは、背景をぼかすことで被写体を際立たせたり、写真や映像に奥行き感や雰囲気を与えるために利用されます。レンズの絞りや焦点距離、レンズの設計によってボケの形状や質感が変化し、写真家や映像作家はこれらの要素を調整して、意図したボケ効果を作り出します。また、ポートレート写真やイルミネーションの撮影など、特定の被写体を際立たせるためにボケが多用されます。