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動画・映像制作用語

【チャート】

chart

撮影技術で使用される「チャート」は、カメラやレンズの性能評価、色の調整、解像度の確認など、様々な目的で使用されます。

チャートという言葉は、様々な分野で使われますが、共通する意味合いとしては「情報を整理し、視覚的に表現したもの」と言えます。



1. 一般的な意味



1. 測定・評価の基準

  • カメラやレンズの性能、色の再現性、解像度などを客観的に測定・評価するための基準となるものです。

  • 特定のパターンや色を配置することで、数値では測りにくい性能を視覚的に判断できるようにします。

  • これにより、撮影機材の性能を一定の基準で比較したり、調整したりすることが可能になります。



2. 調整・補正の基準

  • 撮影した映像や画像の色味、明るさ、ピントなどを調整・補正するための基準となるものです。

  • 正確な色や濃淡が配置されたチャートを撮影することで、撮影後の編集作業において、色の偏りや明るさのずれなどを正確に補正することができます。

  • これにより、撮影環境や機材による影響を最小限に抑え、意図した映像や画像を作り出すことができます。



2. 撮影技術で使用されるチャート



1. カラーチャート

  • 色再現性を評価するためのチャートです。

  • 様々な色相や彩度を持つ色見本が配置されており、撮影した画像の色とチャートの色を比較することで、カメラの色再現性を確認できます。

  • 映像制作や印刷業界など、色の正確性が求められる分野で広く使用されています。



2. グレースケールチャート

  • 階調表現能力を評価するためのチャートです。

  • 白から黒までの濃淡が段階的に配置されており、撮影した画像の濃淡が滑らかに再現されているかを確認できます。

  • カメラのダイナミックレンジコントラストの評価にも使用されます。



3. 解像度チャート

  • 解像度を評価するためのチャートです。

  • 細かい線やパターンが配置されており、撮影した画像でどこまで細部が再現されているかを確認できます。

  • レンズの解像度やカメラのセンサー性能の評価に使用されます。



4. ホワイトバランスチャート

  • ホワイトバランスの調整に使用するチャートです。

  • 特定の色温度を持つチャートを撮影し、その画像を基準にホワイトバランスを調整することで、より正確な色再現を実現します。



5. フォーカスチャート

  • カメラのオートフォーカス性能を評価するためのチャートです。

  • 斜めに線が引かれたチャートなどが代表的で、カメラが正確にピントを合わせているかを確認できます。

チャート

​【関連用語】

1. 色温度


光源が発する光の色を数値で表すための尺度のことです。単位には、絶対温度を表すケルビン(K)が用いられます。色温度は、光源が特定の温度に加熱された「黒体」と呼ばれる理想的な物体から放射される光の色と、その光源の色を比較することで定義されます。



2. ホワイトバランス


光源による色の偏りを補正し、白色を正確に再現する機能です。カメラは光源の種類を認識し、赤、緑、青のバランスを調整します。これにより、様々な照明条件下で自然な色合いの写真や映像を撮影できます。



3. ルクス(lx)


照度(光源に照らされた面の明るさ)を表す単位です。1ルクスは、1平方メートルの面を1ルーメンの光束で照らしたときの明るさです。数値が大きいほど明るいことを示します。



4. マスモニター


撮影された映像を視覚的に確認するためのモニターであり、色合い、明るさ、構図などを総合的に判断するために使用されます。一般的なテレビやPCモニターはユーザーが好む色合いに調整されていいます。映像制作ではより正確な色再現性を確認、調整するため、専用のマスモニターが使用されます。



5. 波形モニター


映像信号の明るさのレベルをグラフで表示する機器であり、映像の露出を数値的に正確に把握するために使用されます。波形モニターを見ることで、映像の明るさの分布やコントラスト、黒つぶれや白飛びの有無などを確認できます。特に、複数のカメラで撮影された映像の色味や明るさを統一する際に重要な役割を果たします。

 

 

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