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動画・映像制作用語

【デジタルシネマ】

digitalcinema

「デジタルシネマ」とは、映画の撮影、編集、配給、上映といったプロセスをデジタル技術で扱う映画制作・上映方式です。DCI規格により品質が標準化され、DCPという形式で映画館に配信されています。

DCI(Digital Cinema Initiatives)は、ハリウッドの主要な映画スタジオよって、デジタルシネマの標準化を推進する団体として設立された団体です。

主要なメディア規格は、DCP(Digital Cinema Package)と呼ばれ、映画の映像、音声、字幕、メタデータなどを一つのパッケージにまとめた専用のHDDです。映画館のデジタル映写機で上映するために必要なすべてのデータが含まれています。



DCPの構成要素

  • 映像ファイル(JPEG2000形式)

  • 音声ファイル(非圧縮PCM形式)

  • 字幕ファイル(XML形式)

  • メタデータ(映画のタイトル、上映時間、著作権情報など)



DCPの流通方法

  • DCPは、通常、専用のハードドライブ(HDD)に記録され、映画館に物理的に配送されます。

  • 近年では、衛星回線や高速インターネット回線を利用したデジタル配信も増加しています。

  • DCPは、セキュリティ上の理由から暗号化されていることが多く、上映には専用の鍵(KDM:Key Delivery Message)が必要です。



DCI規格

  • 解像度:2K(2048×1080ピクセル)と4K(4096×2160ピクセル)が主流です。

  • フレームレート:24fpsが基本ですが、3D上映やHFR上映では48fps以上も使用されます。

  • 色域:DCI-P3と呼ばれる広色域を採用しています。

  • 圧縮方式:JPEG2000を採用しています。

  • アスペクト比:主に1.85:1と2.39:1が使用されます。

デジタルシネマ

​【関連用語】

1. DCI(Digital Cinema Initiatives)


デジタルシネマの標準化を推進するためにハリウッドの主要な映画スタジオが集まり、共通の規格を策定することで、高品質なデジタルシネマの普及を推進しています。

DCIは、映像や音声の規格、セキュリティ、品質管理などに関する技術仕様を策定し、映画館で使用されるデジタル映写機やサーバー、コンテンツの制作・配信システムなどに適用されています。



2. DCP(Digital Cinema Package)


デジタルシネマの映画を映画館に配給するための標準的なファイル形式です。DCIによって標準化されており、映画の映像、音声、字幕、メタデータなどを一つのパッケージにまとめたものです。

ハードドライブに記録され、映画館に物理的に配送されますが、近年ではデジタル配信も増加しています。



3. シネマスコープ


映画の画面サイズの規格の一つで、横長のワイドスクリーンを指します。主に2.39:1のアスペクト比で使用され、パノラマのような広がりと臨場感のある映像表現が特徴です。

大作映画やスペクタクル映画などでよく用いられます。



4. ビスタサイズ


映画の画面サイズの規格の一つで、シネマスコープよりもやや縦長のワイドスクリーンを指します。主に1.85:1のアスペクト比で使用され、自然な視覚に近いバランスの取れた映像表現が特徴です。

幅広いジャンルの映画で用いられます。



5. ドルビーサウンド


ドルビーラボラトリーズが開発した映画館向けの音響システムの総称です。多チャンネルサラウンドサウンド技術により、臨場感あふれる音響体験を提供します。ドルビーデジタル、ドルビーサラウンド、ドルビーアトモスなど、様々な規格があります。

 

 

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