動画・映像制作用語
【フィルム】
film
「フォルム(film)」は、薄い膜状のものを指す場合に使われますが、映像業界では言うまでもなく「映画」ないしは、撮影用のフィルムのことです。
日本では幾分、撮影用のフィルムそのものを指す言葉として使用される傾向がありますが、欧米では映画だけでなく、映像コンテンツを指す言葉としてよく使用されます。
「ing」をつけてFilmingとすることで、撮影することを意味します。
Movieとの違い
同義の言葉「ムービー(Movie)」はアメリカ英語で一般的に使われ、大衆向けの映画を指すことが多く、「フィルム(film)」はイギリス英語で一般的に使われ、芸術性の高い映画や、より広範な映画作品を指すことがあります。
日本語の動画は英語にするとMovieですが、映像の撮影も編集もデジタルで行う現代でも、映像コンテンツを「フィルム」と呼ぶクリエーターもいることから、フィルム時代の映像に対する畏敬の念が込められた呼び名とも言えます。
フィルム映画はデジタル保存すべきか
映画フィルムの保存とデジタル化は、それぞれに課題と利点があります。
「国立映画アーカイブ」の見解は以下です。
映画フィルムは、適切な温度と湿度管理がされた環境下であれば、理論上は数百年という長期にわたって安定的に保存することが可能です。しかし、保管には広いスペースが必要であり、物理的な損傷や化学的劣化を防ぐための手間とコストがかかります。
デジタル保存は、データ自体は原理的に劣化しないものの、保存媒体やファイル形式、読み取りに必要なアプリケーション・ソフトが短期間で陳腐化するという問題があります。そのため、定期的なバックアップやデータ移行が必要となり、長期的なコストはフィルム保存よりも高くなる可能性があります。また、デジタル・データは、その過程において、一瞬で消えてしまったり、読みとることができないというリスクが増大してしまいます。
現時点では、映画フィルムを適切な環境下で保存することが、長期安定性と経済性の面で最も信頼できる選択肢であるというのが、世界の映画保存専門家たちの共通した見解です。
重要なのは、フィルムとデジタルのどちらかを選択することではなく、それぞれの技術や利点をバランス良く組み合わせ、より優れた保存・復元技術を培っていくことです。
デジタル保存した後も、フィルム原版は将来の技術進歩に備えて大切に保存する必要があります。デジタル技術は発展途上で一時的なものであり、将来、より良い復元方法が開発された時に、元素材であるフィルム原版が存在していることが不可欠だからです。
【関連用語】
同義語の使用頻度の考察
1. Video
使用頻度: 高い
ニュアンス:最も一般的な言葉であり、幅広い映像コンテンツを指します。
オンラインビデオ、ミュージックビデオ、ビデオクリップなど、様々な文脈で使用されます。
技術的な意味合いも持ちます(ビデオカメラ、ビデオ編集など)。
2. Movie
使用頻度: 中程度
ニュアンス:主に映画や長編の映像作品を指します。
劇場で上映されるような作品を連想させることが多いです。
3. Film
使用頻度: 中程度
ニュアンス:映画、特に芸術的な作品や古い映画を指すことが多いです。
映画制作の技術や業界を指す場合もあります。
4. Footage
使用頻度: 中程度
ニュアンス:記録された映像、特にニュース映像やドキュメンタリー映像を指します。
生の映像素材という意味合いが強いです。
5. Clip
使用頻度: 高い
ニュアンス:短い映像の一部分を指します。
ハイライトシーン、抜粋、短い動画などを意味します。
オンラインビデオの文脈でよく使われます。