動画・映像制作用語
【メディア】
media
一般的に「メディア」とは、放送局や新聞社などのマスメディア(媒体)や、ウェブサイトやSNSなどのデジタルメディア(媒体)ことですが、映像制作の現場では、カメラで撮影した映像を記録するSDカードなどの記録媒体を指すことが多いです。
映像制作の仕事は放送局などに関わることが多いため、「メディア」という言葉は文脈によって使い分けられています。撮影技術に近いスタッフ同士の会話でメディアと言えば、カメラに挿入する記録媒体(SDカードやCFカードなど)のことを指す場合が多く、プロデューサーとスポンサーの会話であれば、メディアは放送局のことを指す場合が多いです。
記録メディア高容量でなくてもいい
高解像度、高fps、高ビットレートでの撮影がどんどん可能になるにつれて、記録用カードの書き込み/読み出しスピードもどんどん高速になり、価格も高額になりますが、それも時間経過とともに安価になるという繰り返しです。長時間録画できる高容量のカードはさらに高額ですが、現実的には記録トラブルや破損、紛失リスクなどを考えて、1枚で長時間収録するのではなく、適度な容量のカードを使い、こまめにカードを交換する方法が一般的です。
高容量の記録メディアは魅力的ですが、映像制作の現場では、データの安全性を最優先に考え、リスクを最小限に抑える運用方法が一般的です。適度な容量のメディアを複数枚使用し、こまめにバックアップを取ることは、プロの現場では必須の考え方です。
【関連用語】
SDカードの性能を示す指標は以下です。
使用する機材と求める性能に合わせて、適切なカードを使用します。
1. スピードクラス
SDスピードクラス(Class):「C」の記号と数字で表記されます。(例:Class 10)
数字は最低保証転送速度を表し、数字が大きいほど高速です。
主に古い機器で使用される規格です。
UHSスピードクラス:「U」の記号と数字で表記されます。(例:U3)
UHS(Ultra High Speed)規格に対応した機器での最低保証転送速度を表します。
より高速なデータ転送が必要な場合に適しています。
ビデオスピードクラス:「V」の記号と数字で表記されます。(例:V30)
高解像度動画(4K、8Kなど)の記録に必要な最低保証転送速度を表します。
動画撮影に最適な規格です。
2. アプリケーションパフォーマンスクラス
「A」の記号と数字で表記されます。(例:A1、A2)
スマートフォンアプリをSDカードに保存した際のパフォーマンスを表します。
ランダム読み書き速度を保証し、アプリの快適な動作をサポートします。
3. UHSバスインターフェーススピード
ローマ数字で表記されます。(例:UHS-I、UHS-II、UHS-III)
SDカードと機器間の最大転送速度を表します。
数字が大きいほど高速なデータ転送が可能です。
4. 転送速度(MB/s)
「MB/s」はメガバイト毎秒を表し、データの読み書き速度を示します。
製品によっては、最大読み出し速度と最大書き込み速度が別々に表記される場合があります。
実際の転送速度は、使用する機器や環境によって変動することがあります。