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動画・映像制作用語

【モニター】

monitor

「モニター」とは、パソコンやゲーム機のディスプレーだけではなく、もともとは「監視・観察」すること、ないしはその装置のことを指します。

「モニター」という響き


映像表示装置(ディスプレー)の歴史を振り返ると、家庭用ではチューナーを内蔵する「テレビ」が普及しましたが、テレビ番組を制作する現場ではチューナーは必要なく、テレビではなく、より標準的な映像チェックを可能とする高精度の業務用「マスモニター」が使用されてきました。


音楽録音やラジオ番組のスタジオでは、音声の品質をチェックするためのスピーカーを「スタジオモニター」などと呼びました。


ことほど左様に、「モニター」という用語は、信頼度が高い業務用、プロ用の監視装置を指す響きを持っていることが伺えます。対して家庭用は、忠実な再現性よりも素人ウケを狙いながらコストを抑えた装置というイメージでしょうか。

そのためか、家電メーカーや放送機器メーカーは、高性能、プロ用を標榜する商品に「モニター」という言葉を多用する傾向が高まり、世間には多くのモニターが存在するようになったような気がします。


 

テレビとモニターとディスプレー



テレビ


テレビ放送の視聴を主な目的としており、テレビチューナー、スピーカー、各種映像・音声処理機能などが内蔵されていて、幾分過度な色調整をしている機種もあります。


モニター


パソコンの画面表示やゲーム、映像編集など、多様な用途に対応します。チューナーは内蔵されておらず、映像入力端子(HDMI、DisplayPortなど)が豊富ですが、スピーカーは内蔵されていないモデルもあります。パソコンとの接続を想定し、色の再現性を重視、高解像度、高リフレッシュレートに対応したモデルが多いです。



ディスプレー


モニターと同義で使われることもありますが、スマホやタブレット端末などのタッチセンサーを備えた高性能なものから、機械装置や家電品などの表示装置として、機能性を特化したものまで含めて使われます。

モニター

​【関連用語】

1. 演色性


光源が物体を照らした際に、その物体の色をどれだけ忠実に再現できるかを示す指標です。モニターにおいては、バックライトの性能が演色性に大きく影響します。演色性は平均演色評価数(Ra)という数値で表され、Raが100に近いほど、自然光に近い色再現性を持つことを意味します。画像編集やデザイン、映像制作などの専門的な用途では、正確な色再現が求められるため、演色性の高いモニターが重要となります。



2. リフレッシュレート


1秒間に画面が何回更新されるかを示す数値です。単位はヘルツ(Hz)で、60Hzのモニターは1秒間に60回画面を更新します。リフレッシュレートが高いほど、画面の動きが滑らかになり、特にゲームや動画視聴において、残像感が少なく、クリアで快適な映像を楽しめます。ゲーミングモニターでは、144Hzや240Hzといった高リフレッシュレートの製品が一般的です。



3. 映像処理エンジン


モニターに入力された映像信号を処理し、画質を向上させるための機能です。メーカーによって独自の技術が開発されており、ノイズ低減、コントラスト調整、色の最適化など、様々な処理を行います。高性能な映像処理エンジンを搭載したモニターは、より自然で美しい映像を表示できます。



4. 視野角


モニターを斜めから見た際に、画質の劣化が少ない角度範囲のことです。視野角が広いモニターは、複数人で画面を見る場合や、モニターの位置を自由に調整したい場合に適しています。液晶パネルの種類によって視野角が異なり、IPSパネルは視野角が広く、VAパネルは中間、TNパネルは狭い傾向があります。



5. 波形モニター


映像信号の輝度レベルをグラフで表示する機器です。映像の明るさの分布やコントラストを確認するために使用されます。特に、映像制作や放送業界では、正確な色調整や輝度調整を行うために不可欠な機器です。

 

 

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