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動画・映像制作用語

【認知バイアス】

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「認知バイアス」とは、人間が物事を認識し、判断する際に生じる、無意識的な思考の偏りのことです。

私たちは、常に膨大な情報に囲まれており、そのすべてを客観的に処理することはできません。そこで、脳は効率的に情報を処理するために、過去の経験や知識、感情などに基づいて、無意識のうちに情報を取捨選択し、解釈します。この過程で生じる思考の偏りが、認知バイアスです。



3. 増幅する認知バイアスイアス


認知バイアスは、私たちの意思決定や行動に大きな影響を与えます。例えば、自分にとって都合の良い情報ばかりを集めてしまう「確証バイアス」や、過去の成功体験に固執してしまう「生存者バイアス」、集団の中で少数意見を言いにくくなる「同調バイアス」など、様々な種類の認知バイアスが存在します。



2. パーソナライズ機能との類似


これらの認知バイアスは、アルゴリズムによるパーソナライズと似ています。アルゴリズムは、私たちの過去の行動履歴や興味関心に基づいて情報を選択し、表示しますが、この過程で私たちの認知バイアスを増幅させてしまうことがあります。例えば、確証バイアスを持つ人は、自分にとって都合の良い情報ばかりを探し求め、アルゴリズムもそれに合わせて情報を表示するため、ますます自分の考えを強化してしまう可能性があります。



3.増幅する認知バイアス


また、認知バイアスは、フィルターバブルエコーチェンバーの形成にも影響を与えます。私たちは、自分と似たような意見を持つ人々が集まるコミュニティに居心地の良さを感じやすく、そのようなコミュニティに集まる傾向があります。これは、認知バイアスの一つである「集団思考」によるものです。集団思考とは、集団の中で少数意見を言いにくくなり、多数意見に同調してしまう心理現象のことです。フィルターバブルやエコーチェンバーは、集団思考によって強化され、さらに認知バイアスを増幅させるという悪循環を生み出す可能性があります。

認知バイアス

​【関連用語】

1. パーソナライズ


個々のユーザーの属性や行動履歴に基づいて、情報やサービスを最適化して提供することを指します。



2. フィルターバブル


インターネット検索やSNSなどのアルゴリズムによって、ユーザーの興味や関心に合わせて情報がパーソナライズされ、あたかも泡(バブル)の中に閉じこもったように、自分が見たい情報ばかりが表示される現象のことです。



3. エコーチェンバー


インターネット、特にSNS上で、自分と似た意見や価値観を持つ人々が集まり、その中で情報が共有されることによって、あたかも「反響室(エコーチェンバー)」のように、特定の意見や情報が増幅・強化されていく現象のことです。



4. インフォデミック


「インフォデミック」とは、情報(information)と流行(epidemic)を組み合わせた造語で、特にインターネットやSNS上で、誤った情報やデマ、噂などが急速に拡散される現象を指します。



5. アルゴリズム


特定の問題を解決したり、特定のタスクを実行したりするための手順や規則の集合のことです。

 

 

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